約束って

約束は絶対

約束ってみなさんにとって、どういうイメージなのでしょう。

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我が家では子供に 「約束は絶対」 と教えてきました。「できない約束はしたらあかん。逆に約束したら絶対に守る」 約束を守るということは相手の信頼を一つ勝ち取ることです。たった一つです。大きな信頼を得ようと思ったらとても大変なことが解るでしょう。

「信頼を得るのはとても大変なこと、でも失うのは一瞬だからな」 私が初めて仕事した時、社長さんから言われた言葉です。人生訓みたいなものです。自分でもしてきたでしょうし、されてもきました。何度も体験してきて、身に染みています。

約束に対する意識

約束に対する意識が低下しているように感じます。例えば、学校の先生の指示は約束の一つ。「明日体操服を持ってきてください」 「このプリントを保護者の人に渡してください」 「明日までにこの宿題をやってくるように」 

親が子供に言うことも約束の一つです。 「外から帰ってきたら手を洗う」 「ゲームをやるのは宿題が終わってから」 「寝る前に明日の用意をする」

もちろん一方的なものもあるでしょうが、大人は基本的に子供ができることしか、指示を出したり頼んだりしないでしょう。しかも、大切なことばかりです。それでは、どれくらい守られているのか、もしくは、子供たちはどの程度守らないといけないと、自覚できているのでしょうか。

これらは、形はどうであれ全て約束なのです。全て全力で守らないといけないことなのです。子供が自分勝手な判断して、守る、守らないを決めていいことではないのです。

まずこれを子供に認識させることが大事ではないでしょうか。その認識が甘ければ、約束を守ることの大切さも意識できないでしょう。本来約束を破ればペナルティがあります。そのペナルティが甘くなっているのもひとつの理由かもしれないです。

学校でも家庭でも、約束を守れなければ、ちゃんと罰を与えないといけません。そこらへんがないがしろにされているから、簡単に約束を破るし、それに対して何も感じないのではないでしょうか?

約束を守ることができないということ、信頼は得られないということです。世の中の大人の人はみんなわかっていることですね。我が子が信頼を得ることができない大人になってもいいのでしょうか。

移木の信

移木の信、という言葉があります。あらかじめ約束した通りに行動する、という意味です。誠実さや信用性が、どんなに大切かを教えてくれる言葉です。

もう1つ子供の約束の意識の低さの原因の一つが、親にあると私は思っています。 「遊びに連れて行ってくれるって言ってたのに」 「算数教えてくれるって約束したのに」 「明日はラーメン食べに行くって決めてたのに」 仕事が忙しいとか、予定が変わったとか、家に帰れるのが遅いとか、そんなの子供にとっては何の関係もありませんよね。

その言い訳が、子供に隙を見せることになっているんです。だって 「パパも約束守らへんやん」 「ママこの前の約束破ったやん」 て言われて、何か言葉はありますか?また、下手な言い訳してごまかしますか?逆ギレしますか?

自分の子供に約束を守れる人になって欲しいのなら、元々できそうにもない約束はしてはいけないです。もし一度約束をしたなら、絶対にその約束を守るべきではないのでしょうか。仕事の約束は絶対でも、子供との約束は守れたら守るぐらいの事なんですか?

もちろん突発的な事情もあるでしょう。それではその時、しっかり心から謝っていますか?心の中で 「しゃあないやないか」 て思ってませんか?そんじゃあ子供も絶対そうなりますよ。だって子供は親の鏡ですもんね。

最後に

話は変わりますが、自分が仕事している時、一緒に働きたくない人ってどんな人か考えてみてください。いろんな意見があるでしょうが、私なら約束を守れない人は勘弁して欲しいですね。仕事なんて信頼関係で成り立っているわけであって、部下であれ、上司であれ、取引先であれ、約束を守ってくれないと仕事が進みませんし、約束を守ってくれるかどうか、いつも心配ばかりしていないといけなければ、仕事ははかどりません。

けれども、皆さんの周りにも大概約束を守らない人っておられませんか?分かってやっている人もいるでしょうが、大抵悪気なくやっているんですよね。だから余計に立ちが悪いと思います。

もしそれが、大人になった我が子だったら、どう感じられるのでしょうか?そんな極端な、と言われるかもしれませんが、果たしてそうでしょうかね。子供の時から約束を守ることに対して意識が低い人間が、大人になったからというだけで、そんなに簡単に根本的なところを変えられるのでしょうか?私にはそちらの方がよっぽど疑問を感じるのですが。

全ての約束を絶対守れという話ではありません。できない約束はしなければいいんです。約束を突きつけられた時、いい人ぶってとか、悪い人と思われたくないからとか、ここで断ったらとか、余計なことを考えるからダメなのではないでしょうか。後々約束を守られない方が、お互いの被害は大きいのですからしっかり 「それはできません」 と言える人間にならないとだめですよね

「約束は絶対」 と教えることによって、そして自分も約束を守ることによって、子供が約束を守る大切さを、心の底から理解できる人間に育てて行きたいですね。

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ぷろふぃーる 
 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。

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