多種多様なルール
ルールっていうと皆さん何を思い浮かべるでしょうか。
社会のルール、学校、野球、サッカー、数学、英語、日本人、アメリカ人、アイドルのファン、犬の散歩、ママ友、町内会、家庭、自分。
世の中には様々な場所で様々なルールがあります。人が2人集まればコミュニティが出来上がり、そこにはルールが作られてみんながそれを守ります。そして守れないなら入れませんよ、出て行きなさい、ということになります。
とにかく朝起きた時から夜寝るまで、ルールに縛られて生きています。ただルールを守ることをそこまで意識しているわけでもありません。なぜなら生まれた時から当たり前のことだから
郷に入っては郷に従え
郷に入っては郷に従え、という言葉があります。新しい環境に身を置くときは、その場の慣習に従うべきだ、という意味です。
人は一人では生きていけないので、ルールに従わないとダメです。よく、誰にも何にも縛られたくない、自由がどうだ、と叫んでいる人がいますが、そういうのを聞くといつも思うけど、じゃあ無人島とか山奥で1人で住んだらいいのにって。
子供にも、もちろん守らないといけないルールは、たくさんあるでしょう。小さい頃から色々な場面で、教えられ、自分で学び、守っています。まだ経験も浅いですし、考え方も甘いので、自分独自のルールを作ったり、勝手にルールを変更したりすることもありますが、それも一つの勉強だと思います。
ルールを守れなければ、罰があることも学ぶでしょう。これは、是非ご家庭で徹底して頂きたいところです。今はこの罰が甘いと感じます。これだけは、子供の為にならないですよ。 「罰なんてこんなもんか」 って子供が思うようになれば、大変なことになりますよ。
ルールがあるから秩序が生まれ、ルールをみんなが守るから、円滑に物事が進んでいくのではないでしょうか。違う環境に入って行ったり、環境が変わった時には、ルールが変わるから戸惑います。ただ時間がたてばそれに順応するのも人間です。
日本人
ルールを守る代表選手みたいなのが日本人です。電車やバスが正確な時刻に運行され、全てのものが時間通りに始まり、時間通りに終わる。私たちが当たり前だと思っていることは、世界に出ると決してそうでないことが分かります。
もう1つ日本が縛られているものが、ちゃんとしたルールがあるわけではないのに、暗黙の了解というものがあります。これは結構厄介で、なんとなくという世界だからややこしいですね。
これだけ世の中が変わってくると当然ルールも変わってきます。昔当たり前だったことが、今は常識外れになり、昔は考えもしなかったことが問題になったりしてきます。前者で言えば年功序列。後者で言えば携帯電話でしょうか。時代の流れなので仕方がない面も多々ありそう簡単な問題でもないことは確かですね。
もちろんルールを守ることはこれからも大事であり、破ることは許されません。しかし臨機応変にそれに対応していく気持ちを忘れないようにしないと、時代から取り残されてしまうのではないですか。
今の子供に昔のルールを押し付けても、今の彼らのコミュニティでは、それはナンセンスなものかもしれません。良かれと思って助言してあげることが、実は迷惑になっているのかもしれません。
これからの時代、特にそこには気を使って行きたいと思っています。昔のルール全てが悪いわけではありませんが、今の子供たちはそれなりに自分たちのコミュニティを築いているのです。だからそれも尊重する姿勢を崩してはいけないと考えています。
全てを同じにししようとか、こちらの集まりに入りなさいとかするから、ややこしいことが起こるのではないでしょうか?これからの時代は特に嫌がられるでしょう。そうではなく、適度な距離を保ってお付き合いをしていくの事が求められるのでしょう。その時、相手のルールを尊重していくのがうまくやっていくコツなんでしょう。
お互いのルールの中でお互いが歩み寄れる場所を探すのが、これからの社会ではもっと必要になっていくでしょう。あいつらとはルールが違うから仲良くできないではなく、ルールが違っても仲良くできることはないかな、と歩み寄ることが大切になっていくのでしょう。
最後に
今の子供たちが大人になる頃には、もっと世の中が変わっていくでしょう。そのスピードもどんどん速くなっているような気がします。つまり今までのルールが通用しなくなるかもしれないし、ルールの違う人と交流していかないといけなくなることも増えるはずです。
その時その場に応じて対応できる人間に育てていかなくてはなりません。それにはまず、大人が手本を示さないといけません。子供の方が固定観念がないので、新しい場とかにも入っていきやすいですよね。大人の方が、素直に受け入れられないことも多いですね。
もちろん基本的なルールを守ることは当たり前ですが、自分の周りのルールが、果たして正しいのか、時代遅れになっていないのか、よそから見ておかしくないのか、常にアップデートする感覚を養ってほしいですね。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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