第四次産業革命
プログラミングって小学校の授業で必修化されるなど注目が高まっていますが皆さんはどんな感じで捉えておられるのでしょうか。 「実際のところよくわからん」 「本当にいるの」 「うちの子にできるんかな」 というところが本音ではないでしょうか
まずなぜ今この流れなのかということを考えていきたいと思います。現在第四次産業革命と言われています。第一次は18世紀後半のイギリスで起こった産業革命、蒸気機関による機械化が進みました。第二次は石炭から石油へのエネルギー革命です。第三次は1970年代からの電子工学、情報技術、つまりコンピューターです。
そして、今現在第四次産業革命の真っ只中といわれています。IoTとビッグデータ、AIによる自動学習操作なのです。産業革命が起こる時、世界の仕組みであり流れが大きく変わってきました。難しいことは置いといて、これからもっともっと今以上にコンピューターが我々の生活の中で欠かせないものになっていくことは予想されると思います。
学校教育というのは、世の中の森羅万象を学ぶことが目的でもあります。天体、電気、政治、言語、地理、、、我々が生活を行っていく上で必要不可欠な知識を学ぶことです。現在の暮らしに欠かせないコンピューターを学ぶことも当然必要になってくるでしょう。
プログラミング的思考
もう一つの理由が、プログラミング的思考を学ぶという事です。このことを、国は次の様に定義付けしています。
自分が意図する一連の活動を実現するため,にどのような動きの組み合わせが必要であり、1つ1つの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、どのように改善すればより良くなるかを論理的に考えていく力
もう少し簡単な例をあげてみましょう。料理をする時、例えばカレーライスを作る時、まず材料に何がいるかを考え、買い物に行き、具材の皮をむき、切って、煮込んで、ご飯を炊き、洗い物をして、お皿を用意します。
そういった一連の流れを効率や、予算や人数を考えて、どういった手順で作ればかかる時間が一番短くなるのか、おいしくできるのかを試行錯誤してやってみる。つまり、皆さんも生活の中でやっていることを順序立てて学ぼうということなのです。
勘違い
ここで勘違いしてはいけないことがあります。あくまでもプログラミング的思考を学ぶのが目的であって、コーディング(プログラムを作ること)が目的ではないということです。プログラマーになるためではなく、世の中のいろんなことを理解するために体験的に学ぶことが目的なのです。
教育者ですら、プログラミングは難しいもの、覚えるのが大変なもの、と思っています。パパママ世代も、我々熟年世代も同じように考えておられることが多いのではないでしょうか。もちろん本格的なプログラミングを学ぶということは簡単なことではないでしょう。しかし、小学校でそれを目指しているわけではありません。そのことを世の中の人は理解するべきではないでしょうか。
コンピューターは魔法の箱ではなく命令によって何でもできるということを理解していただきたいと思います。そしてそれを自分で体験してみることが重要になってくるわけです。プログラミングを体験すること自体は決して難しいことではありません。
プログラミング的思考を学習することで 「分解して考える力」 「組みわせて考える力」 「シミュレーション力」 「抽象化する力」 「物事を一般化する力」 の5つを身につけられるといわれています。全てに共通するのが 「考える」 ということですね。考える訓練は主体的な学びに不可欠なのであります。
子どもの内にプログラミングを学ぶメリットとして5つ程上げさせて頂きます。
①論理的思考力が身につく
②問題解決能力が身につく
③創造性・想像力を養う
④デジタルデバイスの基本的な動作原理を理解できるようになる
⑤将来の職業の選択肢が増える
自分で考えて判断して行動できる人間。そして、これからの時代のニーズに合った仕事。正に親として自分の子供がそういう風に育ってほしいと願っているのではないでしょうか。それなら、親も何らかのアクションを起こさないといけないですよね。
最後に
特にこれからは、文系理系の壁を越えてプログラミング的思考が大事になってくると思います。「私は文系だから理系のことなんて関係ない」 「そんな難しいこと私にはできない」 「よくわからないからどうでもいいや」 そんなことばかり言ってて本当にいいんでしょうか?
親は新しい価値観に興味を持つべきです。自分がやるとかやらないとか、できるできないとか関係ないです。子供達の世代ではこれが当たり前になっていくかもしれません。自分の子供がその流れにに取り残されてもいいんでしょうか。
そんなに難しく考えなくても 「社会が変わるからプログラミングを学ぶことが必要」 ただこれだけのことなんです。教室に通えとか本を読めとか言うわけじゃないんです。「プログラミング的思考」 つまり 「考える」 ということを、子供にいかに浸透させるかなのではないでしょうか。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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