パパって

パパって得な役回りなのか、損な役回りなのか?イメージ的にはいいとこ取りと思われてることが多いのでしょうか?

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昔の親父像はとにかく怖くて、いつも眉間にシワを寄せてるイメージが今でもあります。正に私の父もそんなタイプでした。そんな父を怒らせない様にいつも気を使っていたのを今でも忘れません。他所の家も同じ、という話をよく耳にしていました。

現代では、お父さんが怖くない家が増えているらしですね。子供たちに聞いてみると結構な割合でそうらしです。おじいちゃんおばあちゃんは甘やかすからもちろん怖くないです。ママはいつも怒っているから、怖いというよりも、またかって感じらしいです。

パパはたまにしか怒らへんけど、めっちゃ怖いが理想ではないでしょうか?こういう存在こそが、特に今の時代に必要な気がします。

今の学校の先生はゆとりのせいもあるのでしょうが、怒り方がうまくない方が多いように思えます。私の子供の頃は、悪い事をすればもちろん体罰を受けた時代ですが、今ではそういうことの方が懐かしく思い出されます。今思えば、そこには愛があったとも思います。

賛否はあるでしょうが、怖いものがあり、罰があり、規律がはっきり存在していた時代がそんなに否定されるものなのでしょうかね。昨今、そこが曖昧なまま社会に放り出されて、入社して間もなく普通に注意されただけで、心が折れて会社を辞めたみたいな話はいくらでもあります。

打たれ弱いっていうか、怒られ慣れてないってことですよね。友人の社長さんたちがそれこそ皆さん言っておられます。 「最近の若い子には、怒ることもできひん。社員教育どころじゃないで」 困ったもんですね。 

子供に対しては、まず共感し気持ちを受け止めてあげることが大事です。否定から入るのではなく 「そうだね」 「分かったよ」 「そんな風に思ったんだ」 からはいりましょう。答えは必ず相手の中にあります。それを探ってあげれば、子供も納得します。

手を止めてちょっと話を聞いてあげるのも大事なことです。忙しい、面倒くさい、タイミングが悪い。それは、あくまでこちらの都合であり、子供には関係ありませんし、まだ理解できません。それを、 「あとで」 「今忙しいから」 「仕事中やから」 とないがしろにすれば、子供は心の中で 「パパは僕の話なんて聞いてくれないんだ」 「パパは私の話なんてどうでもいいんだ」 と、思っているんですよ。それがいつもいつもになれば、いずれ子供はパパには話かけなくなるのは、必然ではないでしょうか?

子供に注意する時のコツですが、 「どうして?」 「なぜ?」 を 「どうしたら」 「何」 に置き換えるクセをつけていきましょう。 「どうして、お前は同じ間違いばかりするんや」 を 「どうしたら同じ間違いをしなくなると思う?」 に 「なんで言うことが守れないんや」 を 「言う事が守れないのは何か原因があるんか?」 に 変えるという事です。

あと、叱る時に気をつけないといけないのは、パパとママが二人で責めない様にすることです。子供にも逃げ場を用意しておかないと辛くなります。一人は怒り一人は味方になってあげるようにするのって結構大事ですよ。

パパはみんな日頃は仕事で忙しいと思います。だから、休みの日ぐらいママのことを手伝ってあげたいと思っています。ただ 「何手伝ったらええねんやろ」 「勝手にやったら怒るからなぁ」 というのが、本音ではないでしょうか。パパもそういう風には思っていますよね。

けれども、ママからしたら 「自分で考えてやって欲しいなぁ」 「私が言わなできひんの?」 「そもそも手伝うって、どういうことなん?」 ですよね。だからパパは、何を手伝って欲しいのかを素直に聞けばいいのです。そして、最初は手本を見せてもらって下さい。その通りにやっていけばママも納得されますよ。

パパが、勘違いをしている事があります。ママがいろんな話をしてきた時、ママは共感して聞いてもらいたいだけなことが、ほとんどだということです。男は会社で意見を求められた時、解決策や結論を返すのが当たり前になっているので、つい家でもそうしがちなのですが、ママに対しては逆効果だということを覚えといてくださいね。

ただ、行動に対してきっちりリアクションを取ることは忘れないでください。 「へぇー」 「そうなんだ」 この一言があるかないかが、夫婦円満の秘訣なのかもしれません。そして、一度意見は受け入れて、それから意見を言うようにしていくと、良いと思いますよ。まぁ聞いてあげるだけで十分ですけどね。

子育ては夫婦の共同作業です。どちらかだけが、頑張るものではないのではないのでしょうか?してもらうとか、やってもらうとか、そういう感覚がそもそもおかしいのではないのか?パパにしか出来ないこともあるし、ママの方が得意なこともあるでしょう。臨機応変に役割分担をするのが上手くいく秘訣です。

ママの味方になってあげてください!パパがいない時にも、子育てだけではなく、掃除、洗濯、料理、他にもめちゃめちゃ頑張っています。子供は言う事聞かない、外野はアレコレうるさい、パパしかママの事を元気にさせてあげられる人はいないのですよ。

親と子供は銭金で買われぬ、という言葉があります。子供には親より大事なものはない。親には子供より大事なものはない。また、親子の間は利害をこえたものである、という意味です。

全ての親子に共通したことでしょう。日頃あまり意識はしないのかも知れませんが、みなさん思っていると思います。ですから、もっといつも頭の真ん中に置いておきませんか。

親と子というのは、気持ちを通じ合わせともに成長するものだと考えています。時間の長さよりも、その密度の方がよっぽど大事です。よく見る、よく聴く、よく触れる。一緒に過ごす時間を大切にしていけばいいだけです。

最後にこの言葉を贈りたいと思います。 「お父さんが家族みんなを絶対に守り抜く」 この気持ちを忘れないでいれば、大体うまくいきますよ!

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ぷろふぃーる 
 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。

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