子は親を映す鏡
親を見れば子が分かります。逆に子を見れば親が分かります。
子は親を映す鏡、という言葉があります。子供のふるまいを、見れば、その親が、どんな親であるかを知ることができる、という意味です。日頃、よく実感する言葉です。
挨拶できないのも、愛想悪いのも、時間を守れないのも、食べ物の好き嫌いが多いのも、全部親の責任です。それを自分ごととして捉えるか、逆ギレするか、反省するか。
子供の全ての言動は全部親の責任、ってそれくらいの覚悟を持って子育てしていますか?
まぁ、そこまで厳しく考えなくてもいいのかもしれませんが、実際子供のことを冷静に観察してみると、腹立つくらいに似ていると感じることがありませんか?そうなんですよ、あれもこれも思い浮かぶことがありますよね。
お手本
だから、余計に腹が立つのかも知れませんね。もしかしたら、自分はで気付かないところあるも、子供は真似ているかもしれません。もちろん、外で覚えてくる物もあるでしょうし、テレビとかネットの影響もあります。
それでも、幼少期に形成される癖であったり、生活習慣や基本的な考え方は、親の全てを丸写ししているケースがほとんどでしょう。逆に言えば、親が大事にしている教育方針などは子供にも根付いていっているのではないですか?
つまり、子供はお手本があったり、繰り返し教えられたことは、自ら学び自分の物にしていくという事なのです。けれども、お手本が無かったり、教えられても分からなかったり理解できないことは、習得できないのです。
ということは、親が手本を示すことができて、粘り強く教えていけば、子供は理想に近づくという事なのではないでしょうか?厳しい言い方かもしれませんが、子供が今できないことや、あなたが気に入らないことは、あなたが手本を示せてないか、どこかで諦めた結果なのかもしれませんね。
ただ、今がそうだということで、決して諦める必要なんかありません。むしろ、これからの方が大事になってきます。親も子供を見て、しっかり自分を見つめ直し、改善できるところからやっていけばいいじゃないですか。
無責任
昨今問題になっているのが、特に最近の若い世代は、無責任というか、責任というものがどういうことなのかを、ちゃんと理解していない子がほとんど、という声をよく耳にします。義務と責任を、大人がしっかり教えないから子供は分からないんです。逆に言えばそれをしっかり教えさえすればちゃんと理解して学んで行ってくれるでしょう。
自由という言葉の中に責任があること、自由とわがままは違うということが、分かっていない子供が多いですね。みんなが好き勝手やっていいのが自由なら、世の中成り立たないです。そこら辺のところが分かっていないから、自分勝手に自由になりたいという子が多いのではないでしょうか。
親は子供に対して責任を負わないといけないから、自分の思いであり、常識であり、価値観を教育していくのでしょう。ただ、それがうまく機能していないというか、伝わっていないというか、理解されていないので、もったいない話です。
今も昔もですが、社会も責任の取り方が悪いような気がします。大企業、学校、○○協会、責任を取ってトップが辞めても、影響力が残っているから実際何も変わらない。そういう報道をいつも目にしているので、あんなのでいいのかなと思う子供も多いでしょう。
親としては、責任があるとか責任を取るとか、本来はどういうことなのかということを教えていかなければなりません。
また、責任がかかるとなると逃げ出してしまうことがあります。僕には無理、みたいな感じで最初から責任を放棄してしまうということです。こういうことを後々起こさないためにも、積極的に色々なことに関わらしてみることが必要なのではないでしょうか。
飼育委員、学級委員、部活のキャプテン、掃除係とか。自宅でも新聞を取りに行くとか、お皿を並べるとか、犬の散歩、小鳥の餌やり、どんなことでもいいから任せてみてはどうでしょう。最初からうまくできなくてもいいじゃないですか。失敗しても構わないじゃないですか。
けれども、そこから責任というものを学ぶでしょうし、責任感というものが育っていくのではないでしょうか。どんな小さな事でも、誰かに信頼され任されて、それを成し遂げていく事を繰り返していくことで、人として大きくなっていくと思います。
最後に
もちろん親が自ら責任を取るという覚悟を、見せられるように日頃から気をつけないとダメです。私としては責任を取る覚悟を見せるというのはなかなか難しいと思っていたので、自分の考えで何か決めて、それがうまくいかなかった時や失敗した時に、素直に謝るということを心がけてきました。
家族に対してうやむやにしないようにするのが、大事だと思っています。こうなってしまったのは自分の責任なんだよって、ごめんなさいって。こういうことを見せるだけで、全然変わってくるのではないでしょうか。
子供は親の分身です。根っこのところの考え方であり行動は、大人になればなるほどよく似てきます。だからこそ、親もその自覚をしっかり持って子育てしないと、後悔することになるかもしれませんね。そうならないためにも日夜努力していきたいものです。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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