2,3人
「みんなが持ってるから買って」 「みんながやってるから私もやりたい」 「みんなが言ってた」
はあああああ?って感じですね。みんながって誰と誰なん。ちなみに私は持ってませんけど。みんながやってたら、逆にすごいことになるやろな。
たぶん自分の周りの2,3人が言ってたら、みんなになるような感覚なのでしょう。この感覚の何が怖いかというと、自分の意見が希薄なところではないでしょうか。
仲間外れになりたくないとだとか、みんなと一緒だと安心するから、自分だけっていうのはちょっと、というのが主な理由だと思います。昔から世の中にはびこっている悪しき慣習です。
何か変だなとは思いつつ、いつの間にかそっちに従ってしまう。しかも、人数が圧倒的に多いから余計にたちが悪いですよね。
多数決
もちろん子供だけの話ではありません。親の皆様もどっぷりはまり込んでおられる方が大半です。「みんながサッカー習わしてるから、、、」 「OOさんのところが大手の塾に入れてるから、、、」 「みんな言ってるから、うちも考えた方がいいかな」 こんな会話をされてないでしょうか?耳にしたことはないでしょうか?当然、心当たりありますよね。自分も口にされてる方も多いでしょう。
この世の中って確かに多数決で物事が決まっていきます。しかし、全てのことが、多数側が正しいとは限らないとは思いませんか?会社で、ママ友の間で、テレビで、yahooニュースで、全部が全部納得のいく話ばかりですか?
中には、おかしいなぁ、と思う事もありませんか?私はただのオヤジなのでそんなことの方が圧倒的に多いです。多数の方の意見がいつも正しいというのは危ない考えでもあります。
「子供の個性を大事にしたい」 「この子にあった道を見つけてあげたい」 「あそこの子よりは上に行きたい」 よく耳にする言葉ですけど、なんか矛盾を感じるのは私だけなのでしょうか?
みんなと同じ考え方で、みんなと同じことをやっていて、みんなと同じ価値観で、果たして他の子より抜きんでることなど出来るのでしょうか?
涅すれども緇まず(でっすれどもくろまず)
もう一つ考えなければいけないことがあります。今の時代の、みんなと一緒を、果たして昔の時代の、みんなと一緒、と同じレベルで考えていいのでしょうか?
昭和の時代は、普通に高校行って、普通に大学行って、普通に就職して、真面目にやっていれば将来安泰でした。勿論現代でもその方程式は通用するでしょう。ただ現代においてその割合は著しく低下しているのではないでしょうか?
グローバルな時代、AIがもっともっと力をつける時代。もうすでに日本の中にも、どんどん入りこんできています。今の子供たちが社会に出る10年後20年後。果たして、世の中どれくらい変わっているのでしょうか?
だからこそ、これからもっともっと求められるのが ”個人の実力” ”強い個性” なのです。機械やロボット、外国の方々に勝つためには、同じような日本人、ではだめなのではないのでしょうか?
涅すれども緇まず(でっすれどもくろまず)という言葉があります。黒く染めようにも黒くならない、という意味です。周りがどうであろうが、自分をしっかり持つことが大事であるということです。
今現在、社会や家庭でいいとされている、「みんな一緒主義」 では、そんな子育ちませんよ。だまされたらだめです。もうそんな時代は終わっているのではないですか。自分の意見をしっかり持ち、一人でも生きていける強さを、自分自身を持つ大切さを、親が教えてあげなくて誰が教えるんですか?勝手にそんなものが身につくわけがありません。
なにも、人と違う事ばかり選んでやれとか、そういうことではありません。自分自身が自分自身で決めたことであれば、別に何でもいいんです。そこに確固たる自分の意見があるのかないのかなのです。大事なのはそこなのです。
最後に
みんなと一緒で得られる安心感の大きさってどれくらいですか?どれくらいの長さ持つのでしょうか?そんなに、考えたこともないでしょうし、意識もされてないのではないですか?ということは、そこまで大したことではないですよね。絶対にみんながっていう訳ではないってことですよね。
それでは、少しだけ距離を置いてみてはいかがでしょうか。みんながっていうのを、考えるのではなくて、自分はどう思うかを、考えてみませんか?パパはどう思うか、子供はどう思うかを、考えてみませんか?
世間で言うみんなって、例えば幼稚園のママ友、小学校のママ友、仕事仲間、近所の人ですか。たぶんほとんどの人があなたの周りからはいなくなりますよね。そういう人たちより、一番大切な ”みんな” つまり、家族の意見を大事にしていきましょう。
うちの家族は、誰が何と言おうとこういう風にやっていくんだ!みたいな感じでやっていきましょう。それをやっていく内に、子供も人に流されない、一本芯の通った人間に成長していくでしょう。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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