面倒くさいって

放置していいのかな??

事あるごとに「面倒くさい」って言う子供がいます。さあ、この子はどこでこの言葉を覚えたのでしょうね?そして、何でこんなにも頻繁に口から出てくるのでしょうか?

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もちろん、友達の影響もあるでしょうし、漫画で見たのかな、テレビで言っていたのかもしれません。けれども、私が真っ先に頭に思い浮かぶのは親です。つい口癖になっていませんか?

まぁ、生活の中で思わず口から出てしまう言葉ではあるでしょうし、全てが悪いとは私も思いません。そもそも、私も面倒くさいと思うから何か工夫しないと、って考えますから。

私がここで問題にしたいのは、「今その面倒くさいことに目をつぶって放置した場合、後でもっと面倒くさいことになりませんか」 ってことなのです。

つまり、目の前の、明日の、明後日の、面倒くさいをそのまま放置すれば、何年後何十年後に後悔するのになぁ、ってことです。あの時ちゃんとしとけば、今違ったかもなぁ。自分のことならまだしも、それが、我が子のことだったらどうなんでしょうね。

目の前のその一つは、確かに大したことない、放っておいてもまあいっかレベルかもしれません。ただそれが、積もり積もってもう引き返せなくなるわけで、今更無理ってなるわけです。まだ、種や小さい芽の時に、処理しておけば楽なのに、まありっぱに育ってとなればしんどいです。

居仏が立ち仏を使う

一番分かりやすい例が、食べ物の好き嫌いでしょうか。ニンジンを食べてもらいたいなら、毎食出してやればいいんです。そして、一口だけでも食べさせ、思いっきり褒めればいいんです。身体にいいってことも伝えていきたいよね。栄養とか、食べ物が身体を作ってるとか。食べやすいように、工夫することも大事です。調理法とか味付けとか何とあわせるかとか。

居仏が立ち仏を使う、という言葉があります。自分で出来ることをサボって、他人に頼むのは良くない、という意味です。面倒くさがりはアカンということ。

今、面倒くさいと思いましたか。そうですよね、字にしたら何か自分でも、めんどくさ、って感じました。それでは、正にすべての親が遭遇するであろう、この修羅場をどう乗り切っていけばいいのでしょう。

ここで一番最優先に考えないといけないことは何でしょうか?それは、我が子の健康なのではないですか。病気をせず、丈夫な身体に育って欲しい。こう思わない親なんて存在するのでしょうか?それでは、どうするのが近道かというと、バランスのいい食事ををとることです。

つまり偏った食事ではなく、ごはんも、肉も、魚も、野菜も、海草も、豆も、発酵食品も、バランスよく食べましょう、という事なのです。こんなことは、私ごときが偉そうに言わなくてもみなさんご存じのことでしょう。

次に考えるべきなのが、子供が大きくなった時、子供に恥ずかしい思いをさせない為ですかね。一つ二つならまだしも(偉そうに言ってるけど、自分にも苦手なものはありますが、、、)野菜は嫌いとか、キノコはだめとか、魚は食べないとか。

またこれが決して珍しくもない話だから驚きます。流石に、親は何してたんやとか、わがまますぎひんかとか、健康は大丈夫かとか思ってしまいます。かなり、印象悪いのは果たして私だけですかね。

後からじゃ間に合わない

たった一つの事考えただけでも、こんなんですよ。ゲーム、スマホ、片付け、勉強、受験、思春期、反抗期、後から後から問題なんて降り注いできます。だから親は、目の前の面倒くさいことを、どんどん処理していかないと間に合わないです。

それでは、私が日頃塾で一番遭遇することを紹介しましょう。それは、子供が計算をしてる時です。筆算するのが面倒だから、そのまま頭の中でやって遅くなり、しかも間違える。そしてまたやり直さないといけない。だからまた時間もかかるし、ドンドン集中力もなくなっていく。紙の隅っこで小さい字でゴチャゴチャ書くから上手くいかない。計算って苦手、、、あらあら。負のスパイラル完成です。

結局面倒くさいことをしてるのは自分だという事が分かってませんよね。最初から、計算用紙を用意して暗算が難しければすかさず筆算、この流れがスムーズに作れるようになると、無駄な動きがなくなり早くなっていきます。

もう一つ算数で言うと、図を書かないというか書けないというか。今は学校で図を書く練習をほとんどしないみたいで、書き方を知らない子がほとんどです。頭の中で整理できないのなら目視化しないといけないのに、いつまでも頭で考えようとして結局進まない。図を書くことが面倒だと思っているのでしょう。5分も10分も時間がかかることには無頓着なのに、、、何が面倒くさいことなのか、よく考えて欲しいです。ここでは問題に、いつまでも答えが出ないことではないでしょうか?

最後に

結論はなにかというと、面倒くさいというのは、その前またはその後に種が転がっていて、その種を無視したり、踏みつぶしたり、芽が出なかったりさせて、被害を拡大してしまうというイメージでしょうか。だから、大事なのは、面倒臭いと思う事ではなくて、如何に面倒くさい状況を作り出さないか、後で面倒なことにならない様に考えておくことだと思うのです。そして、それを子供に教えてあげること、だと思います。

今、面倒くさいと思って後回しにしたり、見て見ぬふりをした方が、後で何倍も面倒くさいことがやってきます。そんな例を嫌という程見てきました。これは間違いないです。このことをまず親が理解して欲しいと思います。

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ぷろふぃーる 
 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。

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