教訓って

して欲しい事をする

教訓って、自分が大切にしている言葉であったり、自分がいつも心の中にしまっている戒めだったりします。

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いつも私が子供に伝えていた言葉があります。 「自分がされて嫌なことを相手にはしない、自分がされて嬉しいことを相手にしてあげなさい」 ここに私の子育ての全てが、詰まっていると言っても過言ではありません。

待たされるのが嫌なら相手を待たさない。どつかれて嫌なら相手をどつかない。バカにされるのが嫌なら相手をバカにしない。いじめられるのが嫌なら相手をいじめない。

逆に自分が美味しいと思ったものを相手にも紹介してあげる。自分がありがとうと言われて嬉しかったら自分もありがとうと言ってみる。自分が落ち込んでいる時声をかけてもらって元気が出たなら自分もそういう人を見つけたら声をかけてあげる。

因果応報

因果応報という言葉があります。仏教用語で、今はあまりいい意味では使われませんが、もともとは人は良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるという意味です。

この歳になるとこの言葉の意味を痛感することが多いです。別にお礼とか見返りを期待して何かをしてきたわけではないですが、比較的うまくいっていることもあれば、周りを見ていると、何であの人はああなってしまったんだろう、と思う事もあります。

ここで考えて欲しいのは、悪い行いが自分に報いがあればまだ諦めもつくでしょうが、自分の子供や周りに報いが来ることがあるということです。経験上それが結構あるように思います。しかもその本人は自分の悪い行いに気づいていないみたいだったりします。

精神論になるかもしれませんが、どんなことでも原因と結果というのは、いつでもセットになっているということです。目の前にある結果というものは、何かしらの行動がもたらしたものに過ぎません。

お菓子を食べ過ぎたから太った。無理をしたから怪我をした。寒いのに我慢していたから風邪をひいた。逆に、いつも歩かない道を通ったら綺麗な花が咲いていた。落し物を届けたらお礼をいただいた。いつもと違うラーメン屋に行ったらめちゃくちゃ美味しかった。

何か行動をしなければ良い結果も悪い結果も起きません。つまり、この行動がどういう結果をもたらすかを考えるのことも、一つ大事なことなのではないのでしょうか。この時、あまりいい結果になりそうにもなことが予想されるのならば、それを回避することもできるかもしれません。反対にいつも自分のその時の気持ちだけしか考えずに行動していたら結果もバラバラになるでしょう。

空気を読む

その時の1つの基準として ”自分がして欲しいことを相手にもしてあげる” なのです。つまり、目の前の人、周りの人、何かの縁で関係ができた人に、いつも気を配ってあげ、その人のことを考えてあげれば、自ずと結果もついてくるようになります。

要は、空気を読む、ということですね。今、相手や周りの人達は何を考え、何をしたいか、して欲しいか。それを判断して、自分はどう行動すればいいか、何を言えばいいか。子供にとっても大事な能力ではないでしょうか?

今この能力が、非常に注目されています。少し前 ”KY” という言葉が流行りましたが、流行語になるほど ”空気が読めない人” が目立ってきたという事ですよね。学校でも、会社でも、電車の中でも、そこら中で目にします。

世直しをしようなんて、大それたことなんて考えてません。何も全ての人に対してやれという事ではないのです。ただ、少し考えるだけでいいのです。今、自分がどうすればいいのか?何をしてあげればいいのか?

まずは、自分の近しい人から始めるだけでいいのです。ほんのちょっと気を付けるだけで、相手の為になるし、それはやがてあなたにも返ってくるでしょう。するとそこには、お互いを思い合える良い関係ができ、今度はそれが、どんどん周りに広がっていくんですよ。

最後に

あなたには、あなたの教訓というか、子供に伝えたい言葉があるでしょう。それを、繰り返し子供に語ってください。ずっと伝え続ければいつか心に届くはずです。そして、それが今度はその下の世代に語り継がれていくでしょう。

教訓というのは、誰かが残した言葉ですが、後世まで残っているということは、それだけ奥が深いということだと思います。古代ローマの賢人であり、孔子の論語、孫子の兵法、はたまた近代社会の偉人たち。先人たちの残してくれた一つ一つの言葉は、現代の世の中でも十分通用するようなものばかりです。

もしかしたら、人生を変えるような言葉がその中にはあるかもしれません。是非、こういう言葉を子供たちにも紹介してあげて下さい。今、はっきり理解できなくても、将来必ず腑に落ちることがあるでしょう。

知識を得るということは、今必要だからだけではありません。むしろ、将来何か困ったことが起きたり、進むべき道に迷いそうになった時、その答えのヒントや道しるべになる物だと、思っています。

教訓もその中の大事な一つに位置付けられるでしょう。子供が自分にピッタリの教訓に出会えるといいですね。

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ぷろふぃーる 
 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。

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