ゆとり教育
時間の使い方ってどれくらい意識されているでしょうか?時間に対する感覚っていつごろから養われるのでしょうか。
朝起きる時間、テレビが始まる時間、ご飯を食べる時間、学校へ行く時間、などなど、、、これは時刻ってやつ。ご飯を食べてる時間、ゲームをしている時間、遊んでる時間、テレビを見ている時間、などなど、、、これは時間の長さを指します。
時刻の方は、やいやい言えば、まだ守れるようにはなっていくでしょう。しかし、私が問題に思っているのが、時間の長さに対する感覚です。これが自分でコントロールできるようにならなくてはいけません。時間の使い方って、誰もが教えられてるのに、かなり個人差があるように思えるのは、私だけでしょうか。
ゆとり教育の弊害はいろいろ言われてますが、一番は遅い子供に合わせた教育だったと思います。これにより、もともと遅い子は待ってもらえるので、頑張らなくなりました。そして、できる子も早くできても待たないといけないので、頑張らなくなりましたりました。とにかくこれがまずかったように思います。
歳月人を待たず
私たちが子どもの頃は、「とにかく早くやれ、遅いことは牛でもできる」と、言われたものでした。周りの大人も、子供のことなんか待ってもくれませんでした。子供が必死に大人に合わせるイメージがありました。それが今ではこんなんになってしまいました。子供は 「大人は待ってくれるもの」 と思ってます。
まぁ子供が急ぎませんねぇ。平気で大人を待たせます。何をやらせても 「ちょっと待って」 と必ず言われます。わたしはその時 「なんで俺が待たなあかんねん」 て言い返してやりますけどね。まあそれはおいといて。
歳月人を待たず、という言葉があります。時間は人の都合に関係なく、留まることがないという意味です。
意識の問題なのではないでしょうか?日頃からどれだけ時間の使い方を細かく注意させているかどうかが、そういうところに現れて居るのでしょう。「どうせ待ってくれるし」 「そんなん言われても早くできひんし」 もしくは、本当に何も考えていないのかもしれないです。
親としては困ることばかりではないですか?もちろん、そんな風に育てたいと思っている訳ではありません。でも、こうなってしまった。そんじゃあどでも、こうなってしまった。
私達が子供の時は、先ほども言ったとおり、大人は待ってくれるなんて考えてもいませんでした。置いておかれる、放っておかれる、先に行かれちゃう、いつも気を張っていたように思います。
私は、子供の「待って」は聞きませんでした。いつも、聞きませんでした。そういうことを続けていると、いつの間にかこちらを待たすようなことはしなくなりました。パパを待たすことによって、パパの時間を奪うようなことをしてはいけない、という事を分からせていっただけなのですが。まあこれがどこでも通用するかどうかは分かりませんけどね。
限りある時間
さあそれでは、今の時代の一般的な子供はどうかというと、公立の小学校では 「ちょっと待って」 が通用するでしょう。しかし、中学校に上がると、いきなり最初の定期テストで洗礼を浴びます。まぁかなりの問題数です。
しかも、どんどん量が増えていきます。とてもマイペースでやれる量ではありません。ここで初めてスピード、つまり時間の使い方が大事なことに気づく人も多いのではないでしょうか?
「テストの時、時間が足りなかった」 ってみんな簡単に言いますけど、私からしたら、それは時間の管理が出来てません、と言っているのと同じことです。まずそれがまずいこと、恥ずかしいことって認識させないといけないです。
時間は無限ではありません。テストのときだけではなく、普段からどこに時間をかけるか、どこの時間を削るかをもっともっと意識させたいですね。
この時間に対する意識が足りないことの弊害が、子供の時間の管理に対する、親の不満につながっていくわけです。 「子供がいつまでもゲームをしている」 「自分の部屋にこもって携帯ばっかりいじってる」 「何回同じことを言っても、なかなか行動しない」 「毎日ダラダラ宿題をするから、時間がかかって仕方がない」
全て、時間の感覚というか、時間の使い方に対する意識が低すぎますよね。しかも、時間の使い方が自分のやりたいこと優先なので、本来やらなければならないことに、時間が足らなくなってしまいます。
最後に
この時間の使い方の感覚を、早くから身に着けさせた方がいいですよ。時間に対する感覚を磨かないと結構困ると思います。時間を意識させて教える事は家でも十分できます。
ルールを子供と話し合って決める。そして、妥協しないこと。以上です。
まず、ルールを決めるのですが、ここで決して押し付けるのではなく話し合って決めるのがミソです。例えば、携帯電話。一日の使用時間、コンテンツの制限、部屋には持ち込まない、試験前は勉強で必要なことだけ、など細かくルールを決めるのです。
そして、ルールが守れなければ、即没収なり一日使用時間5分とか。ちゃんとペナルティを課してください。絶対に妥協しないことが大事です。
ここで勘違いして欲しくないのが、あくまでも子供が元々の使い方に問題があったから、こんなことになったんだということ。ここははっきりさせておいた方がいいですよ。
意地悪とかではなくて、時間の使い方を間違うと、というかしっかり考えて生活ししないとだめなんだということを、しっかり分かってもらう為なのです。あれこれ言うより、子供はこういうのが一番効きますよ。
最後は、少しきつい話になってしまいましたが、時間の使い方に対する意識はそんな簡単には身に付きません。荒療治も必要なのではないでしょうか?なぜなら、今の時点で既にかなり面倒なことになっているのですから。そして、今身に付けなければもっともっと困るのは子供なのだということを、忘れないでください。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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