良い加減
いいかげんって、よくない方のイメージに使われることが多いと思いますが、意味としては良い具合という意味合いもあるんですよね。子育てもいいかげんで、行えるといいんじゃないかってことを語りたいと思います。
ここで間違って欲しくないのが、いいかげんな子育てと投げやりな子育てとは全然違うということです。良い加減で子育てをする。つまり、肩の力を抜いて、周りに振り回されず、我が子をしっかり見据えて、親子共々成長していく子育てをしていこうという事なのです。
少しばかりのコツと、いくつか気を付けるだけで、格段に子育てが楽になり子供にも良い影響を与えるなどいいことづくめです。
気を付けたいこと
次の6つを挙げたいと思います。
- いつでも子供の味方 どんな時も我が子の味方でいましょう。その姿であり、気持ちを子供に見 せつけてやりましょう。その態度を見て子供の方も愛情を感じるのではないのでしょうか。
- 多くを期待しない 全てが思い通りになる事なんて、まずあり得ません。それよりも、子供ができる様になった事に目を向けてみませんか。
- 他の子と比較しない 得意不得意、得手不得手、合う合わない、早咲き遅咲き、人それぞれ千差万別です。ハッキリ言って比べても仕方ないです。無駄なことです。今すぐやめましょう。
- ママ友と群れない 仲良くしないではないです。いつも同じ仲間といないという事です。考えが偏りますし、行動も幅が狭まります。安易な同調圧力は疲れませんか?
- 親バカ上等 周りから親バカと言われてもいいじゃないですか。それくらい我が子の為に一生懸命にやっているという事ですから。ただ、”バカ親”にはなってはいけませんよ。
- 育児本に頼らない 育児本はあくまでも一般論+αです。全てが自分の子供に当てはまるわけではないし、全てが正解という訳でもありません。いいとこどりの精神が大事ではないでしょうか。
理想のママであり、理想の子供を追っかけるからしんどい思いをするんです。もともと、そんな考え方を捨てさえすれば楽になるのではないでしょうか?そもそも、その理想がどうやって導き出されたのでしょうか?その理想はただの親のエゴではないんですか?
物は考えよう
短所を長所に考えるクセをつけましょう。おっとりしているのは、何事にも慎重であるということ。競争心がないのは、周りに流されないということ。目の前のことが長続きしないのは、好奇心旺盛だということ。落ち着きがないのは、いつでも積極的だということ。
つまり、物は考えようでいくらでも解釈は変わるということなんですね。こちらがどう考えようが、現状は変わらないわけで、それなら良い方に考えていれば心も穏やかになるのではないのでしょうか。気持ちが安定しない人は、自ら悪い方へ悪い方へ考える傾向にあります。そして、自分をドンドン追い込んでいってるように思われます。
食事は楽しく美味しく食べるを、目標にしたいですね。食べこぼしや、箸の持ち方なんて、最初から上手くできる子なんている訳ないじゃないですか。そんなことに毎回毎回目くじらをたてて、自分も消耗してしまうくらいなら、汚してもいいように対策をして好きなように食べさせて、自分も楽しく食べましょう。
何より一番大切なのは、自分が美味しく食べることです。親が嫌いなものは、大抵子供も嫌いになります。子供は親が美味しそうに食べている物には必ず興味を示すものです。 「これ、めっちゃおいしいね」 が食卓で飛び交うお家は、子供の好き嫌いが少ないと思いますよ。
みんなと違うことを恐れない。みんなと一緒じゃないと不安を抱く人が多いですが、自分の事だけならまだしも、子供の事までも一緒じゃなきゃいけないと思い始めたら、何が何やら分からなくなってしまいませんか?
決してアマノジャクになれという事ではないのですが、全て同じを目指していくなんてナンセンスではないでしょうか?周りと多少違ったってかまわないじゃないですか。それよりも、我が子にとって何が必要かとか、何が向いているかとか、何に興味があるかとかを基準に考えていかないといけないのではないのでしょうか。
最後に
人参よく人を活かしよく人を殺す、という言葉があります。 使い方一つで、物事の結果が大きく変わる、つまり、どんなこともバランスや使い方が大事、という意味です。
いいかげんというのは、バランスを上手く取っていく、と同じ意味だと思います。つまり、いつもどちらかに偏るのではなく、あっちの時もあれば、こっちの時も、真ん中の時もあるみたいに、その時その場に応じて柔軟に考え方を変えていく事だと思います。
いい加減を心がけていけば、心に余裕ができ、そうすると同じ景色でも見え方は違ってくるものです。見え方が変われば、考え方も変わり、考え方が変われば、行動も変わるでしょう。つまり、我が子への接し方も当然変わってくるものです。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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