不登校って ①は こちら
嫌いでもいい
まず一番最初に確認しておかないといけないのは、本当に勉強が嫌いかどうかという事です。前回も書かせて頂いた様に、不登校の要因は三者三葉様々だからです。
またここで間違えてはいけないのが、勉強が嫌いなのと、勉強ができないのは、決して同じではないという事です。ただ、勉強ができないと、嫌いになる確率は高いので、混同しがちなのです。
そして、勉強は嫌いでもいいけれど、やらなくていい理由にはならないことも、理解させたいところです。学校の勉強なんて、ほとんどの人が好きでやっているのではない、ということも分かってもらいたいです。
勉強ができない、学校の勉強についていけないのが理由の一つなら、決して諦めることはないと思います。補習専門の学習塾、添削指導、オンライン家庭教師、探せばいくらでも見つかるでしょう。その中でお子さんに一番合ったものを見つけていけばいいのです。もちろん、勉強云々の辺りも納得いくまで教えてくださるでしょう。
みなさんも経験があるかと思いますが、勉強というのは教える人間と教えられる人間の相性が悪いと、うまくいかないこと場合が多々あります。その逆にピッタリはまれば、子供がビックリするほど成長することもあります。
当然デメリットばかり頭に浮かぶのはしかたありませんが、勉強する時間がたっぷりあるというメリットもあるのです。もしも本当にスイッチが入った場合、無駄な時間を一切使わずに勉強に集中できるのです。
受験
進路について正しい知識を得ることも大事です。昔は、ああだった、こうだったとかよりも、今どうなっているかを知らなければなりません。例えば、以前と違って選択肢が圧倒的に増えました。地域支援であり、フリースクールであり、オンラインで学ぶのもありだと思います。昔と比べると圧倒的にハードルが低くなってきました。
学力がつけば受験は可能になります。一部を除き実力主義、結果主義です。不登校だから受験は無理と思わなくてもいいんです。
中学受験は特におすすめです。元々、普通に中学受験する子でも、親の役割がかなりの部分を占めるので、親のサポートが最大限発揮できます。ここでも三つ程おすすめな理由をあげてみましょう。
- クリーンである。 高校受験と違って内申書に当たる物がありません。小学校の成績は考慮されないので、受験当日の成績が良ければ合格の可能性大です。
- 受験機会が多い。 A日程B日程や、午前入試午後入試、AO入試、推薦入試、その他独自の制度を取る学校も増えています。
- 科目数。 2、3、4教科型、英語等、勉強する科目を絞れるので、対策も立てやすいです。
その他、私立中学のメリットとして、高校受験しなくていいとか、設備がいいとか、問題が起きた時の対処の速さとか、いじめ生徒へのケアが迅速で手厚いとかあります。
コミュニケーション能力をつけさせてやりたいとお考えなら、塾、サッカー、ダンス、写真同好会、推しのファンクラブ等、探せばいくらでもあります。またSNSを通じて様々なつながりを持つことも可能です。
百聞は一見に如かず
百聞は一見に如かず、という言葉があります。物事は、耳で何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうが確かだ、という意味です。
リアルを体験することによって、社会との繋がりが生まれ孤独感の開放が期待されます。どんなことにも言えますが、実体験に勝るものは無いと思います。バーチャルではなく、リアルを体験させてあげてください。世界はこんなにも広いってことを、、、
ここで教育機関のメリットを考えてみましょう。主なものとして3つ挙げます。
- 生活のリズムを作れる
- 他者との交流が図れる
- 進路の選択肢が広がる
3は個人ではどうしようもないかも知れませんが、1と2は努力次第でどうにでもなることかもしれませんね。つまり、学校へ行ってなくても全てが閉ざされている訳ではないということです。これからの努力次第でどうとでもなるのです。
最後に
ただ、解決策に ”絶対” はありません。他所の子にうまくいった方法でも、我が子に合うかどうかはわかりません。こんなことがうまくいくなんて、みたいなこともよくある事です。
もちろん、子供に向き合い一緒に考えていく事が大事なのですが、外の世界に目を向けること、目を向けさせてあげることがこれから先重要になってくると思います。
理解してくれる人は必ずいます。手を差し伸べてくれる人も必ずいます。親も子も一歩踏み出せば、考えもしなかった世界がそこには存在するのです。今、何もしなければ、明日、は何も変わりません。今、行動を起こせば、明日、は必ず変わります。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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