罪悪感
一人っ子って、一番のメリットが、親の愛情を独占できるところだと思います。それが心の余裕を生むのでガツガツした子にはなりにくいのです。
その一方、わがままとかマイペースとか協調性がないとか競争心がないとか、ネガティブな意見が多いのも事実ではあります。特に幼少の頃は、こちらの意見の方に流されがちなのではないでしょうか?昔は兄弟の数も多かったので、一人っ子を否定気味に言われる方も多いですもんね。
ところで、子供にとってマイナスなことの全てを 「一人っ子だから、、、」 「一人っ子じゃなかったら、、、」 と何でも一人っ子のせいと思っていませんか?そんなこと、ある訳ないじゃないですか。まず、親の勝手なその罪悪感を捨てるところからスタートしていきましょう。
何故かというと、ともすれば、自己否定につながりかねないからです。「ママは僕だけじゃだめなのかなぁ?」 「一人っ子って損なの?」 「どうせ私なんて、、、」 親がマイナスな言葉ばかり浴びせていると当然悪い影響しか与えませんよね。
自分を愛する
ただ、一般的には一人っ子は、自己肯定感が高いと言われています。その理由として次のようなものが挙げられます。
- 親の愛情を独り占めできる。
- 兄弟と比べられることがないので、勝ち負けにあまりこだわらない。
- 褒めてもらえる機会が多い。
自己肯定感は、自分を愛することができ、他人と自分をあまり比べず、自分というものをしっかり持っている人に育っていく事が多いので、正にその環境がピッタリ当てはまるという事なのです。物事にはいろんな側面がありますが、マイナスの情報だけでなく、プラスの情報をもっととりいれていくようにしたら楽になるかも知れませんね。
掌中の珠、という言葉があります。文字通りには「手のひらにある宝石」って意味ですが、実際には大切なものや大事なものを表しています。
「世界で一番あなたが大切」 「大好き」 「ママに産まれてきてくれて、ありがとう」 よく言われますが、愛情は言葉にしないと伝わらないと思います。親バカで何が悪いのでしょうか?外ではなかなかできないかもしれませんが、少なくとも心の中ではそう思っておけばいいんじゃないでしょうか。
去年の我が子
他所の家や子供と比べ無いようにしましょう。子供が一人だと比べるものがないので無いのでどうしても、他の所に目が行きがちになります。ただ、環境も違えば、各々置かれた状況も違う中で比べるのなんてナンセンスです。そもそも、人と比べてどうかなんて親が考える事ではありません。比べるなら、以前の子供と比べましょう。どれだけ成長したか、どれだけできる様になったか、どれだけ頼もしくなったかを、、、
一人っ子は協調性がない、なんて言われたりしますが、家のお手伝いで協調性を育むのは、いい考えだと思います。家の中で役割を与えて、それを達成させていく事によって自分の喜びと、親が喜んでくれるという満足感を得られることは、大きな経験となっていくでしょう。ドンドンやらせてみましょう。
おもちゃにしろ、ままごとにしろ、ブツブツ言いながら没頭して遊んでいる時ってありますよね。いつもそんなことをしていると、ちょっと心配になるかもしれませんが、あれって自分の中の世界で想像力や創造性を育んでいる、とっても大切な時間なんですよ。出来るだけ放っておいてあげましょうね。
子供との距離が近いために、どうしても言葉や言動に振り回されがちにはなるでしょうが、そこは気を付けなければいけないでしょう。愛情を注ぐということと、甘やかすのは全く違う事だということは認識しておくべきだと思います。
子供の前でケンカをしない様に心がけて頂きたいです。兄弟がいないと、逃げ場がないために子供にとってはかなりつらい時間を過ごさなくてはなりません。ケンカするのは仕方無いかもしれませんが、仲直りは子供の目の前でしてあげる様にしてあげれば、子供の気持ちはすごく楽になるんですよ。
最後に
3人一緒にこだわりすぎないことも大切です。出かける時、遊ぶ時、ご飯や、テレビ、、、いつでもみんな一緒でなくちゃいけないと思いすぎない事も大事な時間の使い方です。子供とパパ、子供とママ、もちろんママとパパ、そんな時間がお互いの良い関係作りに一役買ってくれると思いますよ。
大なり小なり、反抗期はやってくるのは覚悟しておきましょう。まず冷静になる事が一番大切です。そして、子供への対応を考え直すサインであると受け止めましょう。子供が大人になる為の大事な時期ですので、子ども扱いから大人としての扱いに変えていきましょう。もちろん愛情はそのままで!
大人になった時に、幸せな人生を送れるようになる力を持った人間になることが、親の一番の願いだと思います。特に一人っ子の親はその思いが強いでしょう。もちろん色々な方法が考えられますが、最も大事にしなければいけないのが、ママとパパがハッピーに生きている姿を見せてあげることではないでしょうか?
子供にとって、どんな時も一番のお手本はママとパパです。どれだけ忙しくても、どれだけしんどくても、カワイイ我が子の為なら 「明日もガンバロウ」 と思えますもんね。その姿をしっかり見せてあげてください。子供はちゃんと分かってくれますよ。「愛されてるんだな」 って!
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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