頑張るなではありません
頑張りすぎないっていうのと、頑張らないということは、全然意味が違ってきます。
世の中の親は、みんなめちゃくちゃ頑張っていると思います。子育てだけでなく、仕事にも、家事にも親の介護だったり、自治会だったり、PTAだったり。自分も通ってきた道とはいえ、まあよくやってるよなとは思います。そうみんな頑張りすぎているのです。そんなに頑張らんでもいいのにな、っていう話をしたいです。
そもそも子育てを頑張るっていう感覚って、他とは少し違うんじゃないかな。他の事って頑張れば効果が上がったり何かが良くなっていったりします。
それでは、子育てって根本的に何を頑張ればいいのでしょうか。子供に勉強教えること。でも勉強を頑張るのは子供だよね。サッカーを応援するのを頑張る。でもサッカーを頑張るのは子供だよね。
頑張るって、今の自分よりちょっとだけ良くなるために、今できることより少しだけ努力して、できることを増やしていくことだと思います。
頑張るのは子供
ここで子育てというものを考えると、できることを増やすように努力するのは、子供の方なんですよね。その子供を応援する手助けする、という感じの方がぴったりするかもしれません。
つまり、ここで何が言いたいかというと、最前線で頑張っているのは子供なんだということなのです。だから、親は後方支援に徹すればいいってことなんです。だから頑張るなんてあんまり考えなくていい、ってことじゃないのでしょうか。
親が何か頑張ろうとか思うのではなくて、頑張っている子供を見守ってあげ、サポートしてあげればいいのではないでしょうか。
けれども、実際は親は子育て中 「こんなに頑張っているのに、なんでうまくいかないの」 とか 「頑張っても頑張っても良くならない」 とか 「いつまでこんなのが続くの」 とか思ってますよね。
そんじゃあ、一度落ち着いて考えてみてはいかがでしょうか。本当に頑張っているのは、例えばご飯の支度であったり、掃除や洗濯、子供の世話、送り迎え、それに要する時間であったり、それをいかにスムーズにやるかとか、クオリティをあげようとすることじゃないですか。
こういう見方をしてみると、自分が頑張っていると思ってることは、 ”子育て” とは直接は関係ないことも多いかもしれませんね。ですから、今頑張ってると思っていることを、少しぐらい手を抜いたからって ”子育て” をサボっていることにはならないので、そんなに心配しなくてもいいと思いますよ。
私から見ると皆さんあまりにも頑張りすぎていると感じます。それがいい方に向かっていればまだしも、あまり良くない方に向かっている方が、多い気がしてなりません。時間がない、思い通りにいかない、うまくいかない、明らかにイライラして、子供を叱っている親をよく目にします。もうちょっと肩の力を抜けばいいのに。そんなのは、絶対逆効果なのに、、、
物理的に頑張りすぎないっていうのと、精神的に頑張りすぎないっていうことを、お勧めしたいと思います。
まず物理的にですが、親が頑張りすぎて子供との温度差みたいなのができ、空回りしている人をよく見かけます。多分こういう人たちは、子供はどれだけできるようになっていっても、いつまでも満足しないでしょう。もっともっとって。ずっとしんどいのが続きますよね。
そこで、「何でできひんの」 ではなく 「ここまでできるようになったんだ」 と考えてみてはいかがでしょうか。それも全てやろうと思うんじゃなく、まず1つ手をつけてみませんか。自分の中のハードルを少し下げてあげれば、クリアしていることも意外と多いことが分かります。
次に精神的にですが、自分を追い詰めないことが、一番大事じゃないでしょうか。 「そんなに肩に力をいれなくてもいいよ」って言ってあげたいです。
隣の芝生は青く見える
隣の芝生は青く見える、という言葉があります。他人が持っている物はよく見える、という意味です。しかし、よく見えるのは外面だけで、実は中身は思った程ではないことがほとんどですよ。他所と比べてどうとか、思う必要なんてないんじゃないですか?
最初から諦めるわけじゃないけど、全部が全部うまく行ってくれるわけではありません。思うようにいかないことの方が、圧倒的に多いです。それを親が全部背負い込むことなんてないし、ましてや子供のせいにすることもないです。
最後に
頑張ることは、もちろんいいことです。しかし、頑張り過ぎるのはよくない結果になる事の方が多い気がします。どんなことでも、過ぎるのはだめなんです。ましてや、子育ては、、、親が壊れてしまったら大変です。
大丈夫です。いざとなったら助けを求めてみましょう。意外と何とかなるもんですよ。世の中そんなに捨てたもんではないです。
例えばこのブログだって、会ったこともない知らない人に向かって書いているんですよ。子育てに、悩んでいる人、行き詰っている人、道に迷っている人、そんな人に向けて、少しでも心が軽くなればいいなとか、参考になればいいなとか、一人でもちょっと救いになれば、と思い私の言葉を綴っています。こんなおせっかいも結構いるんですよ。
頑張りすぎなくても大丈夫。子供は、ちゃんとあなたの頑張りに感謝してますよ。
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ぷろふぃーる 個人塾をやり始めてもう十数年。自らの子育ての経験と、毎日の塾での子供たちや親御さんとのやり取りの中で、考えていることや感じていることを綴っています。あくまで個人の意見ではあります。しかし、頑張っておられるお父さんやお母さんに少しでもお役に立てればと思っております。
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